メールマガジンのバックナンバー
「WeeklyQuestion」
企業(事業)が成長していくためには、個々の製品やサービスにより、顧客に対して価値のある違いを生み出すことが必要です。
しかし、常に新製品や新サービスを開発し続けることで成長してきた企業といえば、おそらくほんのひと握りでしょう。現実的には、むしろ画期的な商品を先行して開発した企業が零落してしまい、後発の企業がリーダーとして君臨していることが多いのではないかと感じます。
前者は、例えば市場でブランドが認知され一定の支持を得たものの、何らかの事情で足踏みを余儀なくされてしまった企業などがあげられるのではないでしょうか。
また、昨今では新製品や新サービスがすぐに模倣され、ますます差別化を持続させることが困難になってきています。
一方で、商品開発のベースとなる技術や顧客へサービスを提供するノウハウ、優秀なスタッフをうまく使う方法などによって競争優位を築いている企業もあります。
製品・サービスの差別化は一見目立ちやすいですが、持続しにくいです。
反対に技術やノウハウ、または業務の仕組みによる差別化は、外部からわかりにくく模倣が困難だといわれます。
今日の成熟した市場において求められるのは、単に製品やサービスの差別化だけではなく、それを生み出す企業(事業)の仕組みそのものの差別化ではないでしょうか?
では、逆に差別化ができずに停滞してしまった企業に共通して見られることって何でしょうか?
それはこれまでの成功体験で培ってきた事業に対する考え方(思考のパターン)が新たな発想を阻害しているということです。
つまり、顧客の分析などで新たなアイデアが抽出されたとしても、そこ(新たな方向)に向かってなかなか事業活動の舵が切られないのです。
既存の事業活動に適合しやすいアイデアであれば、すんなりと具体的な行動に移すことができます。しかし、これを続けていてもこのようなアイデアは徐々に投資対効果は薄れていくし、いつかは枯渇してしまうでしょう。
まして、市場全体が成熟化している状態で求められているのは、新たな価値の創造=斬新なアイデアであるはずです。
そこで、斬新なアイデアを具体化していくためには、自分たちの事業を成立させている条件、そして自社の事業に対する見方をもう一度「ゼロ」から考えてみる必要があります。
そのためには、事業を運営するための思考のパターンから逃れ、いったん思考のベクトルを拡散させる作業が必要になるはずです。
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<発信者>
上田公認会計士事務所 上田 久之
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